2004年2月27日(金)17:48

フィッシャー外相は6月までの欧州憲法合意を確信

プラハ(AP)

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は6月までに欧州憲法が合意できると考えている。一日の日程でチェコを訪問した外相は金曜日、議長国アイルランドの仲介努力が実を結ぶとの確信を表明した。アイルランドのEU議長任期は6月末までである。

拡大EUは「透明で効率的で強力な諸機構」を必要としていると外相は強調し、憲法会議の提案した欧州憲法案の重要性を指摘した。これに関しチェコのスヴォボダ外相は、仲介の結果は加盟全25ヶ国が承諾できる内容でなくてはならない。チェコのような中小国も影響力を行使できることが必要だ、と語った。チェコは他の9ヶ国とともに5月1日にEUに加盟する。

チェコのヴラディミール・シュピドラ首相との会談を終えたフィッシャー外相は、私の印象では現加盟国と新規加盟国の間の溝は縮まっている。12月のブリュッセル首脳会議の決裂はすべての国にとって良い教訓になった、と語った。フィッシャー外相とシュピドラ外相によれば、会談ではイラク紛争、アフガニスタン問題、および中東情勢などが話題になったという。

最初のEU憲法首脳会議は、閣僚理事会の票配分に関する各国間の意見の隔たりが埋まらなかったため、決裂した。とりわけドイツとフランスは、欧州憲法会議が2009年の導入を提案した二重多数決制の成立を求めている。これはEU加盟国の過半数が賛成し、かつ賛成国の人口がEU全体の60%以上の場合に決定の運びとなるとした規定である。一方、ポーランドとスペインは、人口比を超えるウェイトを両国に認めた現行のニース条約に固執している。 

原題:Fischer setzt auf EU-Verfassungseinigung bis Juni




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